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■「ぐらぐら・Psyコラム」
 
 
Vol.2 <3月16日 あだると・ちるどれん・おぶ・でぃすふぁんくしょなる.ふぁみりー >
しいことが起きた時、その受け容れ方を、私は知らないようです。
勿論、顔や身体では「ウレシー!」ときちんと表現していますし、それも“嘘”ではありません。

  でも、どうやってその感情を自分の中に“収めれば良いのか”が分からない。
  …殆どの人は、きっと“どうやって収めれば良いのか”なんて考えないで、喜びに変換しますよね(・・?)?

  私には、“幸せになってもいいの?なれるの?”という、他人からは一生答えのもらえない、お尋ねが胸のうちに存在しているのでしょう…。
人間が持つべき、崩れることのない、根底の安定感、安心感が無いのです。

  「Adult Children Of Disfunctional Family」…アダルトチルドレン、略してAC。
  日本で言われるこの言葉は、非常に誤解が多いようです。

  大人になりきれない子供?!

  …ある意味でそういう側面もあるかも知れないけれど、この言葉の中枢は、アダルトチルドレンの後に続く、「〜Of Disfunctional Family」にあります。
“子供の頃に、家庭内心的外傷(トラウマ)によって傷ついて大人になった人”…そうです、私も、思い切りコレで、笑。
  そして、これらの人々にはパーソナリティ傾向に特徴があります。

  ここは、「ぐらぐら」なコラム…なので、ただ羅列してしまいます。
  (緒方明,『アダルトチルドレンと共依存』,誠信書房,2002より)

  正しいと思われることに疑いを持つ、最初から最後まで、ひとつのことをやり抜くことができない、本音を言えるようなときに嘘をつく、情け容赦なく自分を批判する、何でも楽しむことができない、自分のことを深く考え過ぎる、他人と親密な関係を持てない、自分が変化を支配できないと過剰に反応する、常に承認と賞賛を求めている、自分と他人とは違っていると感じている、過剰に責任を持ったり、過剰に無責任になったりする、忠誠心に価値が無いことに直面しても、過剰に忠誠心を持つ、衝動的である、行動が選べたり、結果も変えられる可能性があるときでも、お決まりの行動をする、その衝動性は、混乱や自己嫌悪や支配の喪失へとつながる、そして、混乱を収拾しようと過剰なエネルギーを使ってしまう。。。

  勿論、これら全てを持つ人は殆どいませんが…多くの特性はバッチリ保持しておりました。

  心性には、恐怖心、怒り、精神的な傷つき、恨み、邪推、孤独感、悲哀、屈辱感、自責感、無感動、オール・オア・ナン形式による絶対的確信、情報不足、強迫的思考、優柔不断、学習の障害、混乱、過敏、危機志向型人生を送る、操作的行動、親密製の障害、楽しむことの困難、注目引くための集団への参加、依存、同一化への障害、感情表現の障害、親密性の障害、他人を信頼する力への障害、生きづらさ。。。などなど。

  その中で、親と同じようにはならずに、「生き残り」のサバイバーとなるにしても…家庭の中での役割の特性が挙げられています。

  勉強やスポーツなどで高成績を上げて、家族が良く見えるように勤める人、家族の中で面白く振る舞う人、家族の仲介役を行なう人、自分が問題を起こし、家族の問題を自分の問題に置き換える人、存在を消すことで親の注意を引こうとする人。。。

  “自分は人とは違うんだ!”…何の根拠もなく、何故そのような思いに思春期に苦しんでいたのかが、この言葉に遭遇した時、本当によく理解できてしまったものでした。

  ちなみに、これらの治療概念は「子供時代の喪失を認め、理想化・幻想化している親を捨て去ること」、「自分が自分の親代わりになる技術を学ぶこと」。

  ・・・私は、幼い頃に、親の言う通りに従った言動をすると、外の世界の人達から“変な子!”と批判を浴びることにうっすら気付き始め…まだ心理学の世界に飛び込む前の青年期に、“苦渋の選択”を自らに叩きつけたことを思い出します。

  親と“同類”になるか、親から決別するか。

  前者を考えると、楽になれるけど、居心地が悪く諍いも絶えず、成長も、呼吸も止まりそうになる。
でも、後者を考えると、とても耐え難い寂しさに襲われ…。

  それはそれは、強い“葛藤”でありました。

  が、選択の時期はすぐに訪れました。
  なぜなら、明らかな反社会的行動をしてくれていた親像をはっきり見ることができた私は、“不幸に恵まれた?”ともいえ…、いとも簡単に、自分の心の中の闘いは決断を下しました。

  旅立っちゃお〜…っと。
  “超えてくれるな”という、無言のメッセージを強く向けて来た親達だったけど、一般社会の中へ飛び出して、“心の親”をゼロから探しに行こう、と。

  でもそれは、とても孤独で、苦しい旅立ちでしたが。。。

  …もし、私の親が、中途半端に社会的には真っ当に生きている親だったら…そしてもし、そのような人達に苦しめられている自分がいたら…、果たして“親を否定する”などという難しい問題に、真っ向から立ち向かうことができただろうか…と。
  嘘でも、“自分の親”をいつまでも保護し続けようとしてしまうのではないだろうかと…たとえ、自分の成長を止めても。

  でも、とにかく私は、自分の中のネガティブな感情と、まるで相撲の土俵に上がってすごい勢いでつかみ合うようなイメージでぶつかってみた心の時代があったのです。

  そして、迷ったり、くじけそうになることがあると、「もし、私が“目標とするタイプ”の人間性を育てることができる親なら、ここで私に何と言うだろう?」と、架空の親を私の中に想定し、その内なる親の教えに耳を傾けて来てみました…。

  上記に羅列しまくった、ACの性質。殆ど全てを網羅していたようなスペシャルな私だったのですが…、気付けば1つ1つ、どこかへ削ぎ落として来てました…。

  同時に、周囲の環境や人付き合いの変動も繰り返し…生きるのが下手な私は、引き換えに大切なものもその中で失ってきた面もあると自負しています。

  私には、世の中の人から耳にする言葉で、自分が持ったことのない言葉があります。
  「夢」・・・? それってどんなもの?

  私の心の辞書には、「夢」という言葉は記載されていません、睡眠中のソレしか無い…その夢ならよく見るんですけどねぇ。

  私にとって、全ては「現実」だから…「現実」を叶えることはできるけど、「夢」を持つ、とか「夢」を叶える、とか、そのような表現自体別世界の言語です。

  でも、「夢」は分からないけど、「奇跡」は何となく分かるんですねぇ…。
  私は「奇跡」は、「努力」で「現実」に引き寄せることができると感じているんです。
  「奇跡」を「奇跡」のままにしておくか、「普通のこと」に変えてしまえるかは、「運命」の流れに影響を及ぼす程の、その人のエネルギー性を用いた努力だと感じています。

  「夢」?・・・「奇跡」=「努力」=「現実」・・・私の法則?

  今は、世の中の風景に、ちゃんと“色彩”があったんだということが見えています(昔は景色に色など無かった!)。

  自分らしくない自分、という“体験”は消えなくても、その苦しい感覚は忘れてしまいました。
  恥らいすら、どこかへ行ってしまいました(それは違う意味でマズイのか…?)。

  でも、…幸せを得るために努力をして、努力の結果、もし得ることができたら、その努力で得た幸せに対する「責任」をきちんと持たなくてはならないと思って、また努力の矛先を探さずにはいられなくなります。
  ・・・やっぱりこれこそ、ACである私なんですよねぇ……まだまだ解放されてないらしい。。。

次回は、さらなるACである私のカタルシス(?)へ進もうかと思います。。。

  薄井孝子

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