自分が、意識で気付かずとも…。
心の中が、不安やストレスにさらされていたり、迷いや、感情の混乱、心理的な苦痛を抱えると、人間は無意識的に自分を守り、自動的な処理によって心理的な調整を試みます。
それらは、大小含めた事柄と、いろいろなパターンがあります。
その際の心理的な防衛において、"どの方法"を用いるか…。
それにより、性格の傾向、対人関係や、生活の仕方にも、様々な形で影響が現れてきます。
人間は、日常的に適度な「心理的防衛」を用いて、多くの出来事に適応していますが…。
心が健康になればなるほど、意識でコントロールできる心の領域が多くなり、心理的防衛に振り回されることも少なくなります。
けれども、不健全で病的に近づけば近づくほど、無意識の言動が増え、自分でコントロールできない心の領域が増えることになります。
例えば、心に傷や痛みが多くあると、自分を守らなくてはならない"防衛の強度"が増してしまいます。
そうすると、無意識の働きに振り回される形に逆転し、自分自身の姿を客観的にみることが難しくなったり、神経症の症状が出たり、精神病的反応などに変わって現れ、
さらに異常な防衛を過度に働かせてしまうことがあります。
また、防衛そのものに失敗してしまっていたりすると、現実のことを、そのままに受け取ることができなくなることもあります。
心に傷があるほどに、それを覆い隠そうとしなくてはならず…
それだけ、心に厚い壁を建てて、外部と自分との出入りを食い止めて、防衛の緊張を高めて行き…
もはや、自分が自分でない!?…
という状態になることもあります。
健全で、ストレートに解放できる心を持つことで、自分と、外部との間にある、過剰な壁の必要がなくなります。
素直に自分を解放し、真実的な自分自身の獲得ができるようになり、生きる感覚が楽になっていきます。
【下記、チェック項目、当てはまることがありますか?】
会話で、"語尾上げ"を用いることがある。
人と接する場面で、意味なく冗談を言いまくる。
喜怒哀楽の感情が高ぶると、出身地の"方言"になってしまう。
先々の不安を、予測し過ぎてしまいがちである。
人と接する場面で、やたらと大声で笑うことが多い。
緊張する場面、または、イヤな場面で話していて、相手から「少し黙って聞いてもらえませんか」と窘められたことがある。
何かストレスを感じるような事があると、自分を反省する材料をやたら探そうとする。
欲求不満や衝動を、本当にやりたい事柄とは、別のことで紛らわそうとしやすい。
すぐに解決できそうにないこと、または、他人が関与する厄介な事柄があっても、そのことを考えないように避けやすい。
本当に欲しい物や人、または、本当にイヤな物や人が在る時、その対象そのものではなく、あえて他の対象に気持ちを向けてしまう。
口癖を、指摘されることがある。
ショックなことが起きても、あまり覚えてない。または、記憶しないようにしている。
本当はしたくないことなのに、自動的に行動していることがある。
思い通りに行かないことや、イヤなことがあると、やたらと勉強したり、情報をかき集めて吸収しようとする。
ひどくイヤな気分になりそうな光景を観たとき、感情が切り離されたようになる。
本当は思っていることとは、むしろ、逆の感情表現で人に伝えることがある。
自分が得意じゃないことに直面すると、全く違ったことで"自分だってやれる!"を、実証したくなる。
何度も同じ失敗を繰り返すことがある。
疲れるほど、夢をみることが多い。
無意味にイライラしやすいことがある。
特に理由はないが、心に"たまってる"感覚があって抜けない。
どうにもならない欲求や思いを、"そんなものいらない!"など否定的に自分に思わせることがある。
他人の外見的な欠点を、つい探してしまう。
本当は、憧れているかも知れない対象を、"大したことない"と思おうとする。
好ましいと感じた人を、直観的に"スゴイ人だ"と思いこみやすい。
突如"自分は、有能だ〜!""自分は人よりできる〜!"という感覚になることが結構ある。
"明らかにおかしい"と指摘をされても、"絶対自分はおかしくない"と言い切る。
ヒトは大体、似たようなことを考えていると思う。
自分が向けている感情は、おそらく"相手もそうだ"と思うことが多い。
望み通りにならないことがあっても、"返ってその方が良かった"と、解釈しようとすることがある。
実際の問題でうまくいかないことがあっても、空想にふけっているうちに、気が済んでしまう。
他人の感情を、実際に確かめる言動を、自分から起こさない。
自分や他人のことについて、すごく気に入ったり、ひどく価値のないように思えたり、極端に揺れ動いてしまうことがある。
特に深く考えないうちに、気付いたら反射的に行動していることがある。
気持ちが乗らなくなると、周りとの関わりを自分から遠ざけることがある。
他者から助言や援助をされると、何となくイヤな気分になる。
普段、従っている相手にうまく自己主張できず、極端に訴え出てしまったり、逆にチクチクと不満感情を出している気がする。
客観的に確かめたわけではないが、漠然と自分は"直観力がある"と思っている。
時に、自分でも"ちょっと無理やりかな"と思うくらい、ねじ曲げてものを考えることがある。
・・・上記に、どこか"自分を見る"ような思いを持たれた方、お気軽にご来談下さい・・・