心理・メンタル療法の「ユリア心理オフィス」

決して少なくないのです(-_-)

日時：2015/05/09 21:00:09

今日のシンクロ本・。・

『境界性パーソナリティ障害』岡田尊司著、幻冬舎新書より、
開いたところ。

『　「親に振り回された人に多い」

依存性パーソナリティがベースにあり、境界性パーソナリティ障害になっている人では、
愛情が乏しく、気まぐれで不安定な環境に育っていることが多い。
親自身が不安定だったり、自分勝手な性格だったり、
その子にゆっくり関心を払うゆとりがない状況だったりというケースが大部分である。
親がアルコール依存症であるとか、親自身が気分の波が激しかったり、
虐待をくり返していたりする場合もある。
子どもは、自然と親の顔色や機嫌をうかがうようになり、
親の気分を損ねないように、小さい頃から薄氷を踏むような気持ちで暮らしている。
親の気分は、変わりやすい天候のように晴れているかと思うと、
突然嵐になる。
子どもは、抵抗する術もなく翻弄されるしかない。
そうした体験を積み重ねていると、子どもは、厭でも二つのことを身につけされる。

一つは、本音を言わずに、相手に合わせるという態度であったり、
もう一つは、将来というものは、所詮自分でコントロールできるものではなく、
何の前触れもなく、理不尽に変わるというものであるという無力感と、安心感の乏しさである。

その結果、その人はますます自分の気持ちや意思よりも、
相手の気分や偶然の成り行きに、自分の運命を委ねることを当然だとみなすようになる。
自分が主体的に意思決定を行い、人生を進んで行くという生き方ではなく、
自分を保護してくれそうな人に盲目的に従い、過剰なほどに尽くしてしまう。
その人から虐げられたり、都合良く利用されていても、自分が犠牲になることに甘んじ、相手を悪く思えない。

そうした無理を重ねて行くうちに、次第に心に変調をきたし、不安定になる。
最初は、体の変調から始まることも多い。
～中略～
一旦バランスが狂ってしまうと、不安定な状態がしばらく続き、
よくなったと思っても、また悪いパターンをくり返す。
このタイプの人は、ある時期まで、親の顔色や機嫌を窺いながら、親に気に行ってもらおうとして生きて来た。
相手の気持ちが分かってしまうから、先回りして、それに合わせてしまうということが、当たり前になっている。
～中略～
そのため、破壊的な人と出会ってしまうと、どんどん悪い方向に崩れていく。
このタイプの人が向上するうえで、安定し、保護者としての能力の高い伴侶に出会うことが、もっとも幸運な道である。　』

…続く・。・

～　今日の写真。
それがコレ・。・～

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